古田土式月次決算活用講座
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第30回 古田土式月次決算書
「利益を定義する」

 会社は社長一人で利益を稼ぐことができるでしょうか。

 ・・・はい、もちろんできません。利益を稼ぐのは、社員の協力なくしてはできないのです。

 では、その社員に協力してもらうには、どのようにしたら良いでしょうか。

 答えはいくつもありますが、一つの方法として、会社の利益を他人事ではなく、自分事として捉えてもらうことが挙げられます。

 そのための一つの施策が、今回のテーマ「利益を定義する」です。

 利益の定義は2つです。

(1)社員を守るためのコスト
(2)事業存続費


 すなわち、社員を守るためには、「利益を稼がないといけない。事業を存続させなければ、社員の皆さんを守れないので利益が必要になる」という考え方です。

 これを明確に社長が社員に伝えることによって、「利益は社長が肥えるためだけのものではない」ということを理解していただくのです。

 もちろん、一回で理解していただくこと難しいです。ですから、繰り返し、繰り返し、この定義を伝えていくことが必要となります。

 大したこと無いように見えますが、この様な考え方の積み重ねが、会社を全社一丸体制へと導いてくれ、利益をもたらすようになるのです。

 参考にしていただければ幸いです。