中小企業の経営者が、決算月が近づいてくると、気になること。それは、「今期は、黒字で決算を迎えることができるのか・・・」、「税金は、いくら支払わなければならないのか・・・」、「税金を抑える方法は何かあるのか・・・」など、その期の決算がどのような着地を迎えるか? です。 それに対して、「まだ、先々月の試算表すらまともにできていないのに、決算の数字なんてわかるわけないでしょ・・・」と、心の中で、思っていないでしょうか。 2か月前の試算表もできていないのに、決算の着地が読めない・・・ これは、本当でしょうか? 実は、そんなことはありません。 なぜか。 社長は、1円単位まで正確な税金が知りたいわけではありません。今の預金残高で、支払が可能なのかを知りたいのです。 ですから、万円単位まで理解していれば十分です。 そこまでの着地を予想してお伝えすれば、よいのです。 では、どう予想するのか。 実は、以下の3つだけ分かっていれば簡単に予想できてしまいます。 その3つとは、 (1)売上高 (2)粗利益率 (3)固定費 です。 (1)は、聞かないとわかりませんので、決算月までの売上予測をいただきます。 (2)は、大きくぶれることはないと思いますので、年平均を使用します。 (3)は、固定費ですので、直近3か月の平均固定費を使用します。 こちらを元に月次推移の損益計算書を作成し、あとは、社長に話を聞きながら細かい部分を詰めていきます。 そうして、予想利益さえ出てしまえば、おおよその税額もお伝えできてしまい、社長は先が見えて、打つ手を考えることが可能になるのです。 この打ち合わせを『決算前検討会』と称し、毎年のイベントとしてしまいます。 それだけで、社長は喜ぶこと間違いなしです。 とても簡単なのに、とても喜ばれる『決算前検討会』。取り入れてみてはいかがでしょうか。 |