古田土式月次決算活用講座
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第19回 古田土式月次決算書
「なぜ、キャッシュフロー計算書を毎月説明するのか」

 中小企業経営者の多くは、売上が上がっていればお金が残っていると勘違いしています。

 その勘違いに気づくのは、通帳の残高を見たとき「あれ、これだけ売れているのに、お金が全然増えていない。。。」

 そう思うはずです。

 数字を扱う、私たち会計事務所業界の人間からすれば、当たり前のことですが、社長にとっては疑問しか残りません。

 だからこそ、我々会計事務所が丁寧にわかりやすく伝える必要があります。

 利益とお金の差を説明するのは、ご存じの通り、キャッシュフロー計算書です。

 しかし、キャッシュフロー計算書は決算報告時のみ付ける会社が多いのではないでしょうか?

 中小企業では、添付義務があるわけでもありませんから、もしかすると、キャッシュフロー計算書を提供していないこともあるかもしれません。

 しかし、私共古田土会計ではキャッシュフロー計算書を毎月説明しております。

 それは、毎月説明しなければ意味がないと考えているためです。

 なぜなら、借入をするのも売上が急に伸びて資金が苦しくなるのも、年一回ということはないからです。

 経営状態は、日々刻々と変わっていきます。期首に良かったとしても、突然状況が変わることもしょっちゅうです。

 にも関わらず、決算の報告時のみでは、経営者は何も手を打つことができません。数字を経営に生かすことができないのです。

 中小企業にとっては、死活問題となるお金の問題をキャッシュフロー計算書で毎月ご説明することによって、早めの一手を打つことができるようになる。

 これが理由です。

 キャッシュフロー計算書で、お客様に、利益とお金の違いを毎月説明してはいかがでしょうか。