古田土式月次決算活用講座
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第18回 古田土式月次決算書
「試算表では伝わらない」

 あなたは、社長と話していて、すでに感じていると思いますが、中小企業の社長は、数字が嫌いです。

 しかし、私たちは、数字のプロ。どうしても、試算表を使って伝えることになります。

 社長は、数字が嫌いですから話半分です。そして、伝えられることは、

「売上がたりないですね。」
「利益率が悪いですね。」
「経費をかけすぎています。」

・・・社長は、完全に耳をふさいでしまいます。

 では、どのようにすれば伝わるようになるのでしょうか。では、どのようにすれば耳を傾けてくださるのでしょうか。

 それは、数字をビジュアル化することです。

 試算表の数字を面積で表現し、売上・売上原価・粗利益額・固定費・経常損益額をそれぞれ色わけして、イメージで数字が伝わるようにしてあげるのです。

 これだけで、数字が羅列された試算表よりは興味を示してくださいます。

 あとは、経常損益額の面積が増えるようにするために、どの面積を大きくし、どの面積を小さくするのかを一緒に考えていくのです。

 私たちは、数字のプロであるが故、なんでも数字で伝えようとしてしまいますが、社長はそれを求めていません。

 聞く側の視点に立って物事を考えることで、伝わり方は、大きく変わるようです。