古田土式月次決算活用講座
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第17回 古田土式月次決算書
「試算表で社長と2時間、話ができますか?」

 あなたは、B/SとP/L、2枚の試算表で、社長と2時間話をすることができますか?

「何処に手を打てば利益がでて」、「何処に手を打てばお金が残る経営ができるか」説明することは、できるでしょうか。

 この質問に「YES」と答えたあなたは、大変素晴らしいです。この先を読まなくても十分です。

 しかし、自信を持って「YES」と答えられなかったあなたは、少しだけ時間をとってこの先を読んでみることをおすすめします。

 結論からお伝えします。

 試算表だけで、2時間お客様とお話しすることは、実はできません。もし仮にできたとしても、話ができただけにすぎず、社長に伝わっていないことがほとんどです。

 では、どうすれば社長と2時間話すことができ、社長に経営のヒントを提供し、喜んでもらうことができるのか。

 今回は、そのコツを一つお伝えします。

 それは、「試算表を活用してシミュレーションをする」ということです。

 例えば、売上が10%増えたら、利益はどれくらい増えるのか。原価を20%削減できたら、利益はどれだけ残るようになるのか。引っ越して家賃を下げることができたら、赤字はどれだけ減るのか。

 この様な想定のもと、会社の数字がどのように変化するのか。そして、この中で一番手の打ちやすいことはどれなのか。社長と一緒に考えるのです。

 これにより、試算表を使いながら、社長と数字だけで終わらない話ができるようになります。

 そして、明るい未来を想像できた社長は、元気になって喜んでくれるようになります。

 試算表で2時間社長と話ができるようになりたい方は、是非試してみてはいかがでしょうか。