古田土式月次決算活用講座
一覧はこちら

第14回 古田土式月次決算書
「経営計画を達成するために必要なこと」

 前回、経営計画書方針編を作る意味についてお話しました。覚えてらっしゃいますか?

 目的は、社長と社員の価値観・方向性を一致させるため、そして社員にも会社のことを自分事として捉えてもらうためでした。人は、自分事でないと進んで行動しません。これは真理ですね。

 ですから、会社を発展させようと思うのであれば、経営計画書方針編は、必要不可欠なのです。必要不可欠なのですが・・・、実は、作るだけではだめなのです。むしろ作るだけなら逆効果になりかねません。

 「書いてあるのに、社長やってないじゃん! 口だけかよ!」って社員は思いますからね。

 では、どうすれば良いのか。答えは、【作成したら運用する】ということです。例えば・・・、

・社長が一番真っ先に実践する。
・社員に思いが伝わるように勉強会を開く。
・経営計画書を見せながら指導する。
・経営計画書を持ちあるく習慣をつける。

などです。

 そしてもう一つ。作ったら毎年やっていただきたいことがあります。それは・・・、【経営計画発表会を開く】ということです。経営計画書を作るまでは、社長一人ですることが可能です。でも、運用・浸透は、社長一人ではできません。全社員の協力が必要不可欠です。

 でも、初めてやることって、始めるのに中々躊躇してしまうものです。そして、躊躇していてタイミングを見失うと、作って満足して本棚の奥に眠ってしまう・・・、なんてことになりかねません。

 それを防ぐために、きちんと発表会という場を設けます。社員に周知し、社長も発表することで、実行することに決意を新たにすることができます。

 経営計画書方針編の提案をしたら、経営計画発表会の開催も合わせてしてみてはいかがでしょうか。