古田土式月次決算活用講座
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第12回 古田土式月次決算書「財務体質を簡単に理解する方法」2

 前回、財務体質を把握するには、

(1)損益のお金
(2)固定的なお金
(3)売上仕入に係るお金
(4)流動的なお金

に分けるというお話をしました。

 そして、「番号が若いところでお金を持っているほど良い」ということもお話いたしました。

 今回はその続きです。

 番号が若いほど良いと話しましたが、具体的には、(3)以上でお金を残しておくことが理想です。

 なぜなら、「流動的なお金」は、その名の通り流動するため、ここでお金を残している会社は、倒産するリスクが大きく抱えることになってしまうのです。

 そこで、「流動的なお金」より上の、

  (1)「損益のお金」の残高
+(2)「固定的なお金」の残高
+(3)「売上仕入に係るお金の残高」

の合計を、「安定資金」と呼びます。

 「安定資金」は、財務体質の良し悪しを判断する一つの規準となります。

 この数字が多ければ多いほど、会社は潰れにくいことになります。

 さて、2回に渡って、財務分析に関する話をして参りました。

 短い文章で伝えていますので、伝わりづらかった部分があったのではないかと思います。

 ご理解いただけました方は、ご自社のお客様へ訪問される際にご活用いただければ幸いです。

 が、ちょっと難しいと感じられた方がいらっしゃいましたら、前回・今回の財務分析の話を表にした「資金別貸借対照表」をご活用されることをおススメします。

 書籍も数冊でておりますので、アマゾンで検索していただければ表示されると思います。

 是非、財務分析する力を身につけていただき、お客様を元気にしていただければ幸いです。