古田土式月次決算活用講座
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第11回 古田土式月次決算書「財務体質を簡単に理解する方法」1

 財務体質・・・

 よく使う言葉です。

 しかし、お客様に、「うちって、財務体質いいの? 悪いの?」と聞かれて、自信をもってお答えできているでしょうか。

「良いと思うが、具体的にどこがとか質問されたら答えられる自信がない」
「下手なこと言えないから、後で調べて答えることにしよう」
「どうしたら良くなるか? なんて、さらに聞かれたら答えられない」

 この様に感じられたことはないでしょうか。

 よく使う言葉であるものの、伝わる様に説明できないのが、財務体質です。

 なぜ説明できないのか。

 それは、財務体質を説明するには、

 B/Sを読める必要がある

からです。

 でも、あの数字ばかりの無機質なB/Sを読み解くには、会計を専門に扱っている我々でさえ一苦労。

 ましてや、それをお客様に理解してもらうと思うと、さらに難易度が上がってしまいます。

 しかし、古田土会計の会計担当者は、財務体質を簡単に説明できています。

 それはなぜか?

 それは、財務体質を説明するために必要な「あるポイント」を知っているからです。

 そのポイントとは、

お金を、

(1)損益のお金
(2)固定的なお金
(3)売上仕入に係るお金
(4)流動的なお金

に分けて見る

ということです。

 これができれば、簡単に財務体質が良いか悪いかが分かってしまいます。

 順に説明して行きます。

(1)損益のお金

 いわゆる営業活動によって得たお金をさします。
 創業時からの儲けでみるため、繰越利益剰余金がここに入るのがポイントです。

(2)固定的なお金

 長期的に返済、償却するようなお金をさします。
 プラス要因では、資本金や長期借入金、マイナス要因では、建物などの固定資産が上げられます。

(3)売上仕入に係るお金

 いわゆるサイトに伴うお金です。
 売掛金や買掛金が該当します。

(4)流動的なお金

 上記に含まれない、短期的にプラス・マイナスが起こるようなお金です。
 未払金や預かり金などが該当します。

 これらに分類し、番号が若いところでお金を持っていればいるほど、財務体質が安定していることになります。

 自社のお客様の数字で実際に試してみてはいかがでしょうか。