古田土式月次決算活用講座
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第 4回 古田土式月次決算書で「稼がなければならない利益額」を伝える

 あなたは会社が稼がなくてはいけない利益がいくらかわかりますか?

 まさか少しでも利益がでればOKなんて思っていないですよね。

 利益は「稼げたら良いな」ではだめですよ。

 利益は「稼がなくてはいけない」んです。

 ではいくらに設定すればよいのでしょう。

 正解は、借入返済額の2倍です。

 そもそも借入金の返済原資は利益なんです。

 考えても見てください。

 銀行に借り入れのお願いをするときの基本は、

「設備投資するんで貸してください。」
「事業を拡大するんで運転資金が必要です。」

 これらのセリフには

「稼ぐ利益で借りたお金返しますから」が抜けているだけなんです。

 暗黙知として利益で借入金を返すことになっているんです。

 当たり前ですが、借入金は費用ではないです。(実は間違えている社長が結構多いんです)

 ということは、毎月の返済額分の利益を稼がなくてはいけないことになります。

 でもご存知のように稼いだら税金もってかれますよね。

 税金もってかれたあとの利益で借入金を返さなくてはいけないことになります。

 会社にもよりますが法人の税率は、約40%です。

 しかし、経営していく上で何があるか分からないですから、常に厳しく見たほうが良いです。

 だから、分かりやすく50%と覚えておけば問題ありません。

 だから、期中においては年間返済額の2倍の利益を稼がなくてはいけないのです。

 あなたの会社がいくら稼がなくてはいけないか確認してみてください。


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