経営者にとって「決算書」の見方のポイントを更に分り易く、解説していきます。是非、この機会に「決算書」が経営者にとって身近なものにしていただきたいと思います。 前回、“「攻め」と「守り」からみた会社の位置を把握する”ということで、説明しました。 「攻め」と「守り」のレベルをつかんだら、次は「強み・弱み」を分析し、改善の方向を探らなくてはなりません。どんなに業績がよくても、経営課題のない会社などありませんから、『健康優良型A』の会社もこれを行う必要があります。 自分がどの位置にいるのか?「数字に基づく経営」を行うために、自社の経営体力を採点して「総合評価」し、10段階の自己格付けを6要素診断によりできます。
会社経営は戦いです。会社は順調な発展時もあれば、停滞する時、更には経営危機を乗り切るための変革時など、これらの循環の中で活動を続けています。良い項目に関しては、更に1つ上のランクを目指して、悪い項目は早くその事を見直しして、危機から脱出できるようにしなければなりません。人の体と同じで悪いところは治療しなければなりません。 「強み・弱み」を分析するためには、「6要素・30項目」の仕訳からはじめます。 6要素・30項目とは
【収益性】 【生産性】 【資金性】 【安定性】 【健全性】 【成長性】の6要素5項目の経営指標を10段階にランクづけしました。 その結果を整理するのです。 「1 〜 3」が劣る項目です。 「4 〜 6」が中程度の項目です。 そして「7 〜 10」が優良な項目です。
劣る項目については、早急に改善すべきであることが、すぐにわかります。 これで、現在の経営課題が浮かびあがってくるはずです。 あなたの会社はどうでしょうか?この機会に決算診断をやってみてはいかがでしょうか?
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