第106回 6要素のポイント〜健全性2〜

「健全性」について その2

企業の成長に納税は必要不可欠

 納税は出来れば少ないほうが良いとお考えの経営者の皆さんが多いのではないでしょうか。

 ところが、納税額を少なくするために、節税目的だと言う事を過大に考えて、資金を無駄な経費や投資に使うケースがあるのです。

 このような無駄な経費や投資で、無理な節税を続ける企業と、このような無理な節税をしない常にお客様と会社の利益を考えて納税している企業とでは、自己資本比率という健全性の重要な指標はどうなっているでしょう。

 答えは、無理な節税企業より、結果としての納税企業のほうが、自己資本額がはるかに多くなっているので、自己資本比率も良い状態になっている企業が多いのです。

 なぜかといいますと、利益を資本に内部留保する金額は、税引き後利益の金額が最大であり、それ以上には、ならないのです。

 つまり、利益がなく納税が無い会社は、内部留保はゼロ以下で自己資本は減少してしまうのです。

 納税して資本を増やして企業を強くしましょう。納税もなかなか良いもののようです。健全性の分析には、「自己資本比率」以外にはどんな指標があるのでしょうか?

その2:固定比率
 固定資産/自己資本×100

  設備投資は、自己資本で賄っているかを示します。

その3:固定長期適合率
 固定資産/(自己資本+固定負債+引当金)

  設備投資は長期資本で賄っているか(無理はないか)を示します。

その4:流動比率
 流動資産/流動負債×100

  現在の資金状態(流動性)を示します。

その5:当座比率
 当座資産/流動負債×100

  現在の支払い能力を示します。





Produced By
「決算診断」プロス
株式会社プロス