前回で [収益性] を解説しました。 今回は [生産性] の中味・内容について解説をしていきます。 生産性とは
生産性は決算書の 「損益計算書」と「貸借対照表」から見ています。 その関係は下図に示す通りです。 まず(1)の 一人当り付加価値 です。 これは社員一人当りの付加価値を稼ぎ出す力を見るものです。 《固定費+利益》を生み出しているかを明らかにします。 算式は
次に(2)の 一人当り営業利益 です。 社員一人当りの本業活動により得られる成果を示します。 つまり利益を生み出したかを見ます。 算式は
次に(3)の 一人当り経常利益 です。 社員一人当りの事業活動全体により得られる成果を示します。 この従事員数(役員数+従業員数)に見合った経常利益を上げていることが重要です。 算式は
次に(4)の 平均従業員給与 です。 賃金水準の高さを示します。 社員の給与は付加価値から支払われるので、「付加価値の従業員への分配」と見ることができます。 算式は
最後に(5)の 固定資産投資効率 です。 設備がどの程度効率良く稼いでいるかを示します。 土地建物や設備などの固定資産の利益貢献度はどうか、効率的に稼ぎ高を生み出しているかどうかを調べます。 算式は
以上の算式に則って、自分の会社の [生産性] 状態を把握してみたらどうでしょうか。 次回は [資金性] について、解説をします。
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