第65回 乱世の時代の経営の舵取りを考える!!

 乱世は明日がどうなるかがわからない時代です。夢も希望も持てなく、朝起きて今日も生きていることができて良かったと思うしかない時代が乱世です。

 この乱世の時代に経営をされておられる中小企業の経営者の方は苦しさに喘いでいるのが現状ではないでしょうか。苦しい時に焦って行うことは良い結果をうまないものです。

 こうした厳しい状況にある今こそ立ち止まり足元を見つめ、冷静に考えることが必要なのではないでしょうか。

 たとえば、自分の会社の赤字をどうするかということばかり考えていないで、広い視点で現状を見てみることです。7割から8割が赤字といっても、残りの2割から3割の会社は黒字を出しているのです。同じ経済状況にあって、なぜそうした会社は黒字を出せるのか。何が違うのでしょうか?

 中には運に恵まれていたり、あるいは強引な手法で黒字を出している会社もあるでしょう。しかし、多くは原理原則をしっかりと守った真っ当な経営によって黒字を出しているが実際ではないでしょうか。

 黒字会社の経営者の共通な点があります。それは、全ての会社の社長に会っても、現在の厳しい経営環境のことは話題に出ますが、黒字を出している社長は少しもへこたれていないのです。荒波が襲ってきても怖気づくことなく冷静に舵を切って回避する船長のように、的確な判断と、それに基づいた手法で、健全経営を続けているのです。

 黒字会社の社長に共通するのは、パワーがあることです。組織を統率するパワー、自分と社員の価値観を一致させ、やる気を引き出すパワー、社員が働きやすい環境を用意するパワー、もっといえば人間としてのパワーがあるのです。

 中小企業の会社経営にとって必要な『マネージメント・パワー』というべき力に漲っているのです。 社長にマネージメント・パワーがあれば、どんな荒波を受けても会社は転覆せず、安定した航行を続けることができるのです。

 厳しい経済環境下、多くの社長は元気を失っています。創業時、あるいは2代目、3代目社長として会社を継承した時、誰もが夢や志を持って経営に取り組んだはずです。しかし今は赤字に悩み、会社を存続させるための応急処置で精一杯で、夢や志はすっかり忘れてしまっています。だから、元気が生まれない。

 それではいけないことを気づかせ、もう一度経営者としてのパワーを取り戻させる。危機的状況にある中小企業を再生するには、『マネージメント・パワー』による分析と改善がお役に立てると確信しています。







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