最近、老舗企業の不祥事による倒産が非常に目立ちます。創業経営者は、苦難の時代を生き抜き、身体・精神共に頑健であり、仕事熱心で、人情に機微に通じているなど諸々の長所を持っています。 反面、創業経営者は、以下の5つの弱点を抱えています。
会社は、経営者の能力、器量以上には大きくなりません。したがって、経営者の能力・器量と会社の規模を秤にかけて、常に経営者の能力・器量が大きくなるように努力をしていくことが大切です。 老舗の企業であれ、ベンチャー企業であれ、共通していることは、企業は生き物だということです。生き物であれば、揺れ動く環境の中で、たえず浮動し、内部変化を起こしていきます。企業が生命を保ち、成長していくには、経営努力を常にし続けていくことが必要です。 経営努力を考えるとき、知っていてほしいことがあります。それは、経営コンサルタントで著名なタナベ経営の創業者の田辺 昇一氏が言われている「事業繁栄の4C原則」です。 4Cとは、 ●コンディション(経営環境) ●キャピタル(資本) ●キャパシティ(経営能力) ●キャラクター(経営者の性格) の4つです。 この中で一番大事なのはキャラクター(経営者の性格)です。倒産した会社の70%は、経営者の性格に原因があったといいます。経営の悪化の道をたどるのも、経営者の不正直、不誠実、さらには優柔不断の性格に原因があります。経営者のキャラクター(性格)が会社の存続の生命線であることをしっかり心に刻んで、日々の経営活動に臨んでいただきたいと思います。
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