第34回 経営者は「三マン病」を克服しよう

 経営者の仕事は何でしょうか?会社が成長発展していくために経済・経営の変化に適合させる「環境適応業」ではないでしょうか?

 環境に会社を適応していくためには、社長自身が「三マン病」を克服していかなくてはなりません。

 「三マン病」とは、革新を阻む元凶といってもいいでしょう。次の三つのマン病をいいます。

 1.マンネリ
 2.怠 慢
 3.慢 心


 一つ目のマン病の「マンネリ」は、
 この病にかかっている経営者はいつも同じ考え方をしていて、やり方を変えようとしません。過去の成功体験が今でも成功すると思い込んでいます。マンネリからは創意と工夫は生まれません。


 二つ目のマン病の「怠慢」は
 怠けてばかりいて、自ら身体を動かそうとしない経営者がかかる病です。頭の中も、淀んだ水のような状態になっており、アイデアもひらめきも当然、出てきません。衰退没落していくばかりです。


 三つ目のマン病の「慢心」は
 今の会社があるのは、自分の力だけで築いてきたと錯覚して、自分一人が偉いもののように思っています。当然、周囲の声や状況を受け入れようとしないため「裸の王様」になってしまいます。


 以上の「三マン病」は経営者にとって天敵です。過去のおいても優秀な経営者と讃えられた人が没落の結果になった事例はいくらでもあります。それらの原因の大半は、この「三マン病」の克服をしなかったからです。自らを振り返る「謙虚さ」を持っていただきたいと思います。

 会社は

  PLAN(目標)  DO(実行)  CHECK(反省)  ACTION(改善)

 の経営サイクルで活動をしています。この経営サイクルを活用する経営者には四つのタイプがあります。

 1.反省がなく、改善がない
 2.反省はするが、改善策がない
 3.反省は少しするが、改善は真剣にする
 4.反省を真剣にして、その改善もしっかりとする

 当然、4が一番よいタイプです。4のタイプになるためには「三マン病」の克服がなにより大事です。「三マン病」の全てを患っている経営者は1のタイプで、苦境に立たされると部下を怒鳴り散らしたり、おろおろして何もできません。

 経営者は「失敗」を「謙虚」の反省し、「改善」を図っていってほしいと思っています。 「三マン病」に陥らないために、是非、「決算診断」と以前にご案内した 「マネージメントパワー」で自分自身を振り返ってください。





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「決算診断」プロス
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