IPO虎の巻

 公開準備虎の巻

 「株式公開=業績次第」と考えている経営者は多いようです。しかし、証券会社や証券取引所による審査では業績以外にも様々な点がチェックされ、たった一つの審査項目を満たせなかったがために、株式公開が延期・中止とならざるを得ないケースも珍しくありません。

 それだけに、経営者や株式公開準備室長は、証券会社や証券取引所の審査項目をしっかりと頭に入れておく必要がありますが、審査項目は抽象的なフレーズのものも多く、内容も専門的。一般の人にはわかりづらいものとなっています。

 そこで、株式公開審査項目を中心に、専門知識がない人にも分かりやすく、かつ網羅的に解説しようというのが、この「株式公開準備 虎の巻」です。

 執筆は、野村證券公開引受部長などを歴任し、これまでに約160社の株式公開を手掛けてきたこの道の大家、IPO総合研究所の森田弘昭会長が担当。株式公開に当たっての心構えに始まり、株式公開コンサルティングの現場で得た"最新"の株式公開審査のチェックポイントを100にまとめ、それぞれの項目を専門知識のない人にもわかりやすい言葉で解説していきます。解説を読み終えた頃には、自然と株式公開準備の知識がしっかり身についていることでしょう。

序の一 “上場会社の憲法”とは?
序の二 上場会社の価値を表す“方程式”の意味するもの
序の三 上場準備の第一歩とは?
序の四 本社を三回替わって上場資格を得る

■チェックポイント100■
1.株式公開適確性
001 事業の適法性および社会性の確認
002 反社会的勢力との関係は無いか
003 反社会的勢力の排除の仕組みは出来ているか
004 株主の状況は?ファンドの出資者の状況の確認
005 親会社がある場合、親会社の株主および会社の少数株主の権利を侵すことはないか
2.企業の成長性および業績の動向について
006 業界全体の環境および動向はどうであるか
007 予測される社会情勢の変化は業績にどう影響をおよぼすか
008 製・商品のマーケットの状況は
009 中長期利益計画(3〜5年)は策定されているか
010 申請期の業績の確認。月次利益計画の進捗状況。中間決算の状況
  (「株式公開したいなら! 上場.com」のウェブサイトで会員登録すると、さらに詳しい情報がご覧いただけます。)

<著者略歴>
森田 弘昭(もりた ひろあき)
佐賀県出身、長崎大学経済学部卒業。昭和35年野村證券株式会社入社、同62年より同社公開引受部部長を務める。その後、野村ファイナンス株式会社取締役を経て平成3年に株式会社森田事務所を設立。IPO総合研究所株式会社への改称を経て、現在同社取締役会長。上場会社、未上場会社の社外取締役、社外監査役も数多く務める。これまでに手掛けた株式公開社数は約160社に及ぶ。


 ベンチャーキャピタル虎の巻

 ベンチャーキャピタルは上手につきあえば、IPOまでの道先案内人となってくれます。この虎の巻に目を通すだけで、VC投資についてよく見受けられる誤解をとくとともに、資本政策に上手に組み込むコツがわかります。なお、閲覧には所定のフォームへの入力が必要となります。まずは、タイトルをクリックしてください。

バースデーケーキが理解の鍵? VCとの上手な付き合い方

<著者略歴>
石割 由紀人(いしわり ゆきと)
公認会計士・税理士/上場ドットコム認定コンサルタント。国際会計事務所プライスウォーターハウスクーパースにて監査、株式公開支援、税務業務に従事後、外資系通信ベンチャーのCFO、大手ベンチャーキャピタルでの投資業務などの実務経験がある。株式公開に関わる幅広い経験を有する数少ない公認会計士。特に、ベンチャー企業のCFOとしての資金調達実務と、ベンチャーキャピタルでの投資実務の両方の経験を活かした資本政策立案については、定評がある。石割公認会計士事務所代表。プロ経理ドットコムも運営。


 主幹事証券会社虎の巻

 上場準備会社にとってIPOはもちろんはじめての経験ですから、主幹事証券会社の選択に際して、「なんとなく営業が熱心だったので」「知り合いの社長の紹介だったので」といった理由で安易に選んでしまうベンチャー企業も少なくありません。

 しかし、主幹事証券会社はIPOという港まで誘導してくれるまでの水先案内人です。どの案内人を選ぶかによって、着く港さえ変わってしまいますし、場合によっては港に接岸できないケースも十分に考えられます。それだけにどの証券会社を主幹事として選ぶかということは上場準備会社にとって重要なテーマとなってきます。

 そこで、上場準備会社として主幹事証券会社を選ぶ際のポイントを5つにまとめてみました。なお、閲覧には所定のフォームへの入力が必要となります。まずは、タイトルをクリックしてください。

主幹事証券の選び方、5つのポイントとは?


 上場準備会社の組織構築虎の巻

 会社が小さいうちはまとまりのあった組織も、会社の拡大とともに、創業メンバーと非創業メンバーの会社への思い入れのギャップや、マネジメントの未熟さが原因で、次第に経営トップのコントロールが上手く効かない組織となってしまいがちです。

 ベンチャー企業が上場できるレベルまで成長するには、組織構築の成否が鍵を握ります。そこで上場ドットコムでは、人事コンサルティングの世界NO.1ファームであるワトソンワイアット株式会社でコンサルタントを務める片桐一郎氏に、ベンチャー企業が上場までにどのように組織を構築していけばよいのか、そのコツを解説していただきました。

 ベンチャー企業の経営幹部、人事・労務担当の皆様にとって、組織構築の道しるべになることと思います。

上場までの組織づくり

<著者略歴>
片桐 一郎(かたぎり いちろう)
コマツ、マッキンゼー・アンド・カンパニーを経てワトソンワイアット株式会社入社。
戦略・組織・人材を一体ととらえた21世紀型企業モデルの実現に向け、海外を含むクライアント企業に対し幅広いコンサルティングを行っている。M&Aや企業再生にも参画。研究所活性化のような創造型組織モデルへの変革を持続的に実施。
著書『ひらめく人を咲かせる組織』(日本経済新聞社、2003年12月)。
東京大学工学部卒。スタンフォード大学工学部大学院修士課程修了。

【ワトソンワイアット株式会社】
ワトソンワイアットは、多数のリーディングカンパニーをクライアントとし、ヒトと組織の価値創造の最大化を支援するグローバルコンサルティング会社です。
世界31ヶ国、102のオフィスにスタッフ総数7,000名。
業務内容:
「組織変革・人事コンサルティング」
「戦略的ベネフィットコンサルティング」
「投資戦略コンサルティング」
「保険コンサルティング」


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