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スタートアップ時にビジネスコンテストを上手に活用
(15/06/26)

 どんなに優れたビジネスプランを持っていても、それをビジネスとして展開できなければ意味がない。また、プランの実現に時間を掛け過ぎてしまうと、似たようなプランを思いついたライバルに遅れを取ってしまいかねない。

 ビジネスプランを迅速に現実化するためには、外部のノウハウを活用しビジネスを加速化させることが欠かせないが、多くの起業家がそのような外部のノウハウへのアクセス方法が分からず悩みを抱えている。そんな起業家が是非とも活用したいのが、ビジネスコンテストだ。アイデアが秀逸であれば、資金調達や販路拡大といったシード期のニーズをワンストップで解決できる。さまざまな専門家・機関を活用して一気にビジネス展開を図ることも夢ではない。

 もっとも、様々な団体がビジネスコンテストを開催していることから、どれに応募すればよいのか迷う向きもあろう。安心感があるのは、やはり公的団体が関与しているコンテストである。例えば「かわさき起業家オーディション ビジネス・アイデアシーズ市場」は、川崎市産業振興財団が主体となったコンテストで、もうすぐ100回目の募集を迎えるほどの伝統を有する“名門”コンテストの一つだ。また、年に6回もビジネスプランを募集していることから、準備が整った時点で応募できる。起業家にとって、応募時期を選べるのは有難い仕組みだ。応募条件は「創業または新分野進出を前提とするビジネスプラン・ビジネスアイデア」であり、応募者が川崎市在住・在勤であることは求められていない。

 ビジネスコンテストでプランやアイデアが優れていると評価された起業家は、専門家による販路拡大、資金調達の支援やベンチャーキャピタリスト、ビジネスパートナーとのマッチングの機会提供などプランやアイデアを実現するためのサポートを受けることができる。スタートアップ期の起業家やその予備軍が、それまで温めてきたアイデアをビジネスとして展開するためのアクセレーターとして、こういったビジネスコンテストを上手に活用したいものだ。


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