会社を良くする「経営の教科書」
経営の教科書
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第58回 個人の限界を超える会議(事前準備)


 どんな組織であろうが、組織力を活かすためには絶対に会議の場が必要になります。但し、会議をいくら繰り返してもその内容が自社の商品やサービスにしっかりと反映し、お客様に届かなければ意味がありません。必然的に会議には高い生産性(短時間で、個では導けないアイデアを引き出すこと)が求められる事になります。
 生産性を高める為にはいくつかのシンプルな手法・ルールが有ります。その中から、今回は「事前準備」についてご紹介します。
□GRPIを明確にし、アジェンダにまとめる
 oal…目的を明示する。多くの意見を引き出すことなのか?何かを決定することなのか?現状を周知することなのか?そういった会議のゴールを明確にします。
 ole…役割を決める。主な役割としては、ファシリテーター(進行役)、タイムキーパー(時間を管理する)、スクラーバー(議事内容を記録する書記)、プレゼンテーター(報告者)
 rocess…会議のタイムスケジュールを作成する。そのスケジュールに基づきタイムキーパーは議事進行を管理する。
      
  • 【例】
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  • 冒頭会議の目的の確認(ファシリテーターより3分)
  •   
  • 現状報告(A部長より5分)
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  • 現状に対する質疑(全員15分)
  •   
  • 対策についてブレーンストーミング(全員20分)



  
 nterpersonal…参加メンバーを明確にする。その会議の目的を達成する為に必要な参会者は誰かを検討し、参加メンバーを特定する。
 以上の内容を会議開催の少なくとも前日までには準備し、事前に目を通しておくべき資料を添付の上、参加メンバーに配布すれば、会議の生産性は一気に高まりまることは、容易に想像できると思います。
 たったこれだけの事前準備が、マンネリ化した会議、特定人物の独演会、終わりの見えないダラダラ会議を解消します。社内の風土がそのまま反映すると言われる社内会議ですが、裏返せば会議の風土変革は、そのまま社内の風土変革に繋がります。「こうやって決めてもなかなか思い通りには進まないんだよね…」と思われる方もいるかもしれませんが、会議にはスキルが必要です。はじめから上手くいくはずはありません、スキルは磨き続けることが必要です。是非取り組んで下さい!