2 保険料決定のしくみ
 
 健康保険と厚生年金保険の保険料は、被保険者の報酬に応じて負担する、つまり応能負担の原則が貫かれています。ですから、各人の保険料を決めるためには、その前にその人の報酬がいくらであるかを知る必要があります。
 ここで注意しなければならないのは、所得税の源泉徴収との相違です。所得税の源泉徴収に当たっては、毎月、給料のうち課税対象となる所得を計算して、それに税額表を適用して税額を算出し天引きしています。したがって、通常の場合は、税額計算の基となる所得額は毎月変動し、それに伴って税額も変わります。ところが、保険料の天引きの場合は、所得税の場合と異なり、一定期間内に受けた報酬の合計額を基として月平均の報酬額(これを「報酬月額」といいます。)を算出します。そして社会保険事務所において、この報酬月額によって「標準報酬」というものを決定します。保険料は、この標準報酬ごとにいくらと定められているのです。
 そして、この報酬月額は、一定期間、毎月の実際報酬額に関係なく変動しません。したがって、標準報酬や保険料率が変わらない限り保険料も一定期間変わらないわけです。

 

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