目次 はじめに


はじめに

 昭和60年に公的年金制度の抜本改正が行われ(昭和61年4月施行)、新しい年金制度がスタートしました。その後、いく度かの見直しが行われましたが、少子高齢化社会は予想以上に急速に進んでいます。

 平成16年の年金改正は、このことを踏まえ、将来高齢者を支える現役世代にかかる負担をやわらげ、かつ標準的な年金世帯の給付水準を現役サラリーマン世帯の平均的所得の50%を上回るという前提のもとに行われています。

 平成15年の内閣府の調査では、老後の生活設計について、公的年金を高齢期の生活設計の中心と考えている人は、実に70%にも上っています。今回の改正は、私たちにとってかけがえのない仕組みとなっている公的年金制度を、将来にわたって持続可能で安定したものとしていくための改正ともいわれています。

 ここでは、16年改正のうち、とくに受給者や、まもなく年金を受給する人、保険料を負担する若い人にとって重要と思われるものをQ&A式でまとめてみました。

 

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