目次 I-1


I.申告書作成のための諸準備

1 説明書の入手と申告指導の準備

 これまでに、確定申告書を提出されたことのある人に対しては、1月末ごろに税務署から、確定申告書の用紙とともに次の(1)の書類が送られてきます((2)、(3)については前年の12月初旬)。

 そこで、税理士事務所においても、納税者への適切な申告指導を行い、また、誤りのない確実な確定申告書を作成するためには、前もってこれらの説明書を十分に読んでおき、納税相談時のポイントを把握しておくことが必要です。

(1)  「平成23年分所得税の確定申告の手引き」(確定申告書A用とB用の2種類あります。〔各A4判〕)

(2)  「平成23年分青色申告の決算の手引き」(一般用)〔A4判〕

(3)  「平成23年分青色申告決算書(一般用)の書き方」〔A4判〕

  (注)1  上記の(1)〜(3)以外にも「所得税の確定申告の手引き」としては「損失申告用」〔A4判〕があり、「青色申告決算書の書き方」には「農業所得用」、「不動産所得用」があり、また「収支内訳書の書き方」としては「一般用」、「不動産所得用」及び「農業所得用」があり、さらに「青色申告の決算の手引き(現金主義用)」があります。

   また記載要領として「収支内訳書(一般用)付表《医師・歯科医師用》」と「所得税青色申告決算書(一般用)付表《医師・歯科医師用》」とがあります。さらに、帳簿への記帳については、「記帳制度適用者の決算の手引き(一般用)」、「記帳制度適用者の決算の手引き(農業所得用)」、「青色申告者のための貸借対照表作成の手引き」などが税務署に用意されています。

   その他、確定申告の手引きとして次のようなものが用意されていますので税務署等ご確認ください。(インターネットでも見ることができます。)。
(1)「医療費控除を受けられる方へ」(申告書Aを使用して医療費控除の申告をする方のための申告書の書き方です。)、(2)「住宅借入金等特別控除を受けられる方へ」(住宅借入金等特別控除を受けられる方のための説明書です。)、(3)「給与所得者の(特定増改築等)住宅借入金等特別控除用の記載例」(申告書Aを使用して住宅借入金等特別控除の申告をする方のための申告書の書き方です。)、(4)「譲渡所得の申告のしかた(記載例)」(土地や建物を売却して申告する方のための申告書などの書き方です。)、(5)「株式等の譲渡所得等の申告のしかた(記載例)」(株式等を売却して申告する方のための申告書などの書き方です。)、(6)「山林所得の申告のしかた(記載例)」(山林を伐採等し売却して申告する方のための申告書などの書き方です。)

 

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