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持株会社のメリット・デメリット |
持株会社を設立することによって、社内の各部門をそれぞれ独立の会社にすることが可能になります。 独立の会社にすると、多くのメリットがありますが、反面、会社間の損益通算ができないことや事務作業が重複化するといった欠点(デメリット)もあります。 持株会社のメリット 持株会社を設立して、それを活用することによって、次のようなメリットが生じます。 (1)部門の実態に応じた労働条件を確立できる 持株会社が独立させた各社間の統制をとることによって、各部門によって異なる年齢構成や給与体系、勤務時間、休日のとり方などを検討し、その会社の実態に応じた労働条件に改定することができます。 例えば こんな会社には、メリットがあります。
(2)リスクを回避できる 持株会社が各社間の統制をとることによって、リスクが組織全般に及ばないようにリスクを分散・遮断し、リスクの回避を図ることができます。 例えば こんな会社には、メリットがあります。
(3)コスト意識を認識させ、かつ、業績評価が明確になる 持株会社が各社間の統制をとることによって、各部門を独立の会社として運営させるので、各社のコスト意識を認識させると同時に、各社の業績評価を明確にできます。 例えば こんな効果が期待できる
(4)各社間の摩擦が解消できる 経営風土、歴史、従業員気質、社風などが異なる会社が合併して一つの会社になるには摩擦があります。 そこで、合併しないで持株会社が両社を統制することによって、合併と同様な効果を発揮させることができます。 (5)事業承継や相続税対策として活用できる その他にも、事業承継や相続税対策のために、持株会社を設立して活用する方法もあります。 |