I-Q10 |
Q10 類似業種比準方式と純資産価額方式の併用方式 |
取引相場のない株式の評価方法には、類似業種比準方式、純資産価額方式、類似業種比準方式と純資産価額方式の併用方式、配当還元方式がありますが、類似業種比準方式と純資産価額方式の併用方式とは、類似業種比準方式と純資産価額方式のそれぞれの方式により評価した価額にそれぞれ一定の割合(Lの割合(類似業種比準価額のウエイト)といいます)を加味して評価額を求める方式をいいます。算式は、次のとおりです。
この併用方式を使って評価できる会社は、 (1) 中会社 (2) 小会社 (3) 比準要素数1の会社 ですが、それぞれLの割合が定められています。
評価会社が中会社の場合、Lの割合は(1)総資産価額及び従業員数と(2)直前期末以前1年間の取引金額に応じて、次のように定められており、(1)と(2)の該当する割合のうち大きい方の割合を使います。 (1) 総資産価額及び従業員数に応ずる割合
(注2)複数の区分に該当する場合は、上位の区分によります。 (2) 直前期末以前1年間の取引金額に応ずる割合
評価会社が小会社に該当する場合は、Lの割合を0.50として評価額を計算します。
評価会社が比準要素数1の会社に該当する場合は、Lの割合を0.25として評価額を計算します。 |