目次 I-Q6


Q6 会社規模の判定


 Question 6

非上場会社の株式の評価方法は、会社の規模によって違うそうですが、会社規模の判定基準を教えてください。

ポイント 評価会社の従業員数、総資産価額、取引金額によって会社規模を判定します。


 Answer

■会社規模の判定要素

 取引相場のない株式は、評価会社の会社規模の大小に応じて、大会社、中会社、小会社に区分して評価をします。

 この場合の会社規模は、(1)直前期末以前1年間の従業員数、(2)直前事業年度末日における総資産価額及び(3)直前期末以前1年間の取引金額によって判定します。

判定要素 内  容
従業員数
従業員数= 直前期末以前
1年間の継続
勤務従業員数
継続勤務従業員以外の従業員(注2)の直前
期末以前1年間における労働時間の合計時間数

1,800時間
(注1)
(注1) 継続勤務従業員とは、直前期末以前1年間においてその期間継続して評価会社に勤務していた従業員をいいます。(1週間当たりの労働時間が30時間未満である従業員を除きます)
(注2) 継続勤務従業員以外の従業員とは、直前期末以前1年間に評価会社に勤務していた従業員をいいます。(継続勤務従業員を除きます)
総資産価額 課税時期の直前に終了した事業年度の末日における評価会社の各資産の帳簿価額の合計額
取引金額 直前期末以前1年間の評価会社の収入金額


■会社規模の判定

 会社規模は、具体的には次のように判定します。




区分の内容 総資産価額(帳簿価額によって
計算した金額)及び従業員数
直前期末以前1年間
における取引金額

 

 
従業員数が100人以上の会社又は右のいずれかに該当する会社 卸売業 20億円以上(従業員数が50人以下の会社を除く) 80億円以上
小売・サービス業 10億円以上(従業員数が50人以下の会社を除く)  20億円以上
卸売業、小売・
サービス業以外
10億円以上(従業員数が50人以下の会社を除く) 20億円以上

 

 
従業員数が100人未満の会社で右のいずれかに該当する会社(大会社に該当する場合を除く) 卸売業 7,000万円以上(従業員数が5人以下の会社を除く) 2億円以上80億円未満
小売・サービス業 4,000万円以上(従業員数が5人以下の会社を除く) 6,000万円以上20億円未満
卸売業、小売・
サービス業以外
5,000万円以上(従業員数が5人以下の会社を除く) 8,000万円以上20億円未満

 

 
従業員数が100人未満の会社で右のいずれにも該当する会社 卸売業 7,000万円未満又は従業員数が5人以下 2億円未満
小売・サービス業 4,000万円未満又は従業員数が5人以下 6,000万円未満
卸売業、小売・
サービス業以外
5,000万円未満又は従業員数が5人以下 8,000万円未満

 

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