目次 I−2


2 納税者番号の取得(SSNおよびITIN)

 日本では納税者番号制度の導入が検討されていますが、米国では個人所得税申告書等の税務書類を提出する場合、ソーシャル・セキュリティー・ナンバー(Social Security Number(以下SSNという))、又は、個人納税者番号(Individual Taxpayer Identification Number(以下ITINという))が必要となります。日本の国税局、および税務署の役割は、米国では内国歳入局(Internal Revenue Service(以下IRSという))が行い、SSNおよびITINにより個人の税務書類を管理しています。SSNは、本来、老齢年金等の社会保障のための番号です。


1.SSNの取得

 SSNを申請する資格のある方(例:米国駐在員)は、Social Security Administration Office(以下SSAという)に「ITIN申請書」Form SS-5〈Application for a Social Security Card〉と必要書類を提出し、SSNを取得します。申請より約2週間後に、SSNのカードがご自宅に郵送されます。SSNの申請書の用紙は、SSAのホームページから取得可能です。


2.ITINの取得

 SSNを申請する資格のない方(例:駐在員の扶養者等)のために、IRSはSSNの代用としてITINを発行しています。申請には、申請書と必要書類を最寄りのIRSオフィスに持参するか、又は、IRSに郵送します。申請より取得まで、約4週間から6週間かかります。

 

目次 次ページ