目次 II-1


II.国際会計基準における引当金会計


1 引当金が消える?

 「本公開草案は、その対象とする負債を定義する用語として『引当金』の語を使用することはしない」。

 国際会計基準審議会(IASB)は、2005年6月、国際会計基準(IAS)第37号の改訂公開草案において、「引当金」の語を廃止することを提言した(前掲文はコメント募集要綱から引用)。この一事に引当金会計の大きな転換が象徴されている。

 本章では、現行のIAS第37号の内容を検討することを通じて、IASにおける引当金会計の現行の取扱いを理解するとともに、上記の改訂公開草案の要点を紹介しながら、引当金会計の将来を展望してみたい。

 

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