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転職意思の有無と会社の満足度への関係 |
| ナショナルスタッフがなかなか定着せず困っています。転職したいと考えている社員は、一般にどのような点に不満を感じているのでしょうか。やはり同業他社より給与を高くしないと人材の定着は不可能でしょうか。 |
「転職意思の有無により異なる会社への満足度」について、ナショナルスタッフに行った調査によると、転職意思のある社員とない社員で満足度に大きな差が出たのは、「現在の会社での先行き展望」「高い収入」「能力、持ち味を活かすチャンス」といった項目でした。
転職意思があるからといって、その人が必ずしも現在の仕事に不満を持っているとはいえませんが、基本的には「転職意思がない=現在の仕事にそれなりに満足している」「転職意思がある=現在の仕事に何らかの不満がある」と分類することができます。 そこで筆者らは、転職意思の有無で現在の仕事に対する満足度がどの程度異なるか、中国・タイ・ベトナム・インドのナショナルスタッフに対してアンケート調査を行いました(図表6)。 図表6 転職意思の有無と会社に対する満足度の関係(4か国合計) ![]() 当然ながら、転職意思がある人に比べて、転職意思がない人のほうが、総じて現在の職場や仕事に対する満足度は高いですが、両者間で特に大きな違いがみられたのは以下の点でした。 (イ)自分の先行き展望 現在の職場における自分の先行き展望については、転職意思がない人の半数以上が肯定的な回答をしていました。 一方、転職意思がある人で「先行き展望がある」と回答したのは、全体の30%を下回っています。つまり、「この会社にいれば、自分はどこまで出世できるのか、自分の職業上の夢を実現できるのか」といった見通しが持てないと、必然的に先行きが不安になり、転職を考えることにつながるといえます。 (ロ)収入に対する満足度 転職意思のない人は、現在の会社での収入について半数以上が満足していました。一方、転職意思がある人の収入に対する満足度は3割程度に留まっています。つまり金銭的な要因は「自分の先行き展望」ほどではないものの、職場や仕事の満足度に大きく影響しているといえます。 (ハ)仕事の面白さ 仕事の面白さについても、転職意思がない人は、その半数以上が面白いと回答しているものの、転職意思がある人の仕事の面白さに対する満足度は40%未満となっています。 (ニ)その他 また、上記ほどではないものの、転職意思のある人とない人で違いが出たのは、「自分の能力を活かすチャンス」「社会に役立つ実感」「新技術・知識の習得チャンス」「拘束時間の少なさ」「責任、権限と業績評価が明確」といった点でした。
上記調査結果からわかるとおり、「自分の先行き展望がある」「高い収入」「仕事の面白さ」の有無が、現在の会社にそのまま留まるか、転職を考えるかの大きな決め手になるようです。よって、以下ではこれらアンケート結果を踏まえながら、有能なナショナルスタッフ定着に必要な要素について説明していきます。 |