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今、中小企業が求めているのは「経営コーチ」の存在
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経営コーチコラム
定番商品を作るためのアプローチ
日本経営コーチ協会理事
税理士・経営コーチ 日野上 達也
「モノが売れない時代」と言われています。
例えばコンビニ商品を考えてみましょう。
たくさんあるカップラーメンの中で、何故、一番人気は「日清カップヌードル」なのでしょうか?
炭酸飲料ではコカコーラ、スナック菓子はカルビーのポテトチップス、ビールはキリンビールのラガー。
各企業は日夜新商品を開発努力しているにもかかわらず、次の定番商品がなかなか生まれないのはなぜでしょうか。
それは我々の脳が、既存の定番商品をおいしさの基準としており、新商品は「それと比べておいしくない」と知覚しているからではないでしょうか。
では、定番商品を作るために考えられる事は何でしょう。
一つ目は、「もっとおいしい商品を開発するより、アプローチの仕方を変えてみる」ということです。
例えば、より若い世代つまり子供に食べてもらうようにするということ。これは、子供の脳の記憶に影響させるということです。次に、新しいカテゴリーの商品と思ってもらうようにする、ということ。例えば、ポカリスウェットは嗜好品としては不味いが、「飲む点滴」という概念で売り出し、成功、スポーツドリンクの地位を獲得しました。 他にも、カロリーメイト、ウイダーインゼリー等が挙げられます。こういった考え方を、自社の定番商品を見直すきっかけにしてはどうでしょうか?
次に考えられる事は、「日常の黄金比率を意識する」という事です。
1:1.618という、人間が最も美しいと感じる黄金比率は、ミロのヴィーナス、パルテノン神殿、パリの凱旋門等の歴史的建造物や絵画、美術品に多くみられるものです。黄金比率を意識して作った芸術家がたくさんいるということなのです。身近な例では、名刺のサイズ、鶏の卵、日の丸の国旗もそうです。
商品開発やデザインをするときに、黄金比率=1:1.618を活用するのも一つの手でしょう。
以上のように、意識を持って商品開発する事の大切さを、普段の顧問先への指導に話してみてはいかがでしょうか?
日野上 達也
(ひのかみ たつや)
税理士法人日野上総合事務所 代表社員・税理士・経営コーチ