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今、中小企業が求めているのは「経営コーチ」の存在
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経営コーチコラム
理念経営について
日本経営コーチ協会理事
税理士・経営コーチ 鯨井 規功
現在を見てみるとリーマンショックより世界的不況が続き、日本国内でも政権交代があり、既存の考えでは乗り切れない状況です。
経済の構造が改革して、今までのやり方では利益、売上があがってこない中で、会計事務所はお客様に何を提供していけば良いか、事務所運営はどうすればいいか?を考えますと、最終的には理念経営に戻ってくるのではないでしょうか。
それでは、なぜ理念を作るのか?それは、従業員と共に全体としてベクトルを合わせて現況の経済構造を変革していかなければならない。強い組織を作らなければならないということからです。
結果、理念に向かって社員一丸となって会社運営していく効果。会社が存続していく目的、お客様に対する会社の存在意義を示す、目標の共有化という観点からも重要です。
それでは、どのように作ればいいかということですが、具体例として、私は人が移動する手段の話しをします。
江戸時代の交通手段は「籠屋」明治時代の交通手段「人力車」昭和時代の交通手段「車、タクシー」と言えます。
自分の仕事が「籠屋」と考えていた人は「人力車」に移っていけず、最終的には廃業ということになってしまいます。
それでは、仕事として考えた場合、「いかにA地点からB地点までお客様に早く安全に移動して頂くか」が仕事だと思った人は、「籠屋」から「人力車」から「車、タクシー」というように、時代の変化に合わせて手段を変えることが出来ます。
よって、経営理念をいかに効率良く具現化していくかという手段は時代の変化によって変わります。手段にとらわれると時代の変化に対応出来ないのです。
我々会計事務所の仕事も税金の計算屋としてお客様と接するのか、経営において困った事に対して回答するのかでは大きく違います。
何の為にしているのかを一歩上の視点から考えていくことが大事です。
税金の計算をすることから広い視点に立ち日々の経営の困り事を解決して差し上げることとし、お客様が安心して経営出来る環境、安心して生活出来る環境作れるようにお手伝いするという理念を持つ事によって、従来のサービスが大きく見直され、新しい商品、サービスによってより良くお客様に喜んでいただける環境が出来るのだと思います。
鯨井 規功
(くじらい のりゆき)
昭和39年生まれ。専修大学大学院商学研究科卒。
平成5年、(有)鯨井会計入社。
平成7年、税理士登録。(有)鯨井会計つくば事務所設立。代表取締役就任。