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今、中小企業が求めているのは「経営コーチ」の存在
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経営コーチコラム
童話から学ぶ
日本経営コーチ協会常務理事
税理士・経営コーチ 橋 俊行
小さい頃から童話や昔話に親しんできました。
桃太郎、因幡の白うさぎ等は、教訓としてストーリーを伝えています。
そんな童話の中で今回は、「うさぎと亀」について話します。
うさぎと亀
うさぎ・・・油断大敵
亀・・・努力礼賛
これまで成長する中で貴重な教訓として少なからず影響を与えているが、現代社会を大人として生きる為に深堀りして考える必要があります。
(1)
亀は再現性の無い勝利に喜んでいた。
うさぎは油断しないと決めたから、亀は二度と勝てない。
亀は何に喜んだのか?
自分自身との戦いに勝利すると考えれば、相手は「うさぎ」ではない。
(2)
亀が挑んだものが徒競走であった。
亀の特性・・・硬い甲羅、耐久性と持久力がある、水陸両性。
特性を生かし、亀の土俵で勝負するべきではなかったか。
例えば、トライアスロン。
(3)
亀の勝利は寝ている「うさぎ」の脇を通り過ぎての勝利。
亀のスピード感からして、「うさぎ」が寝ているのを横目で見ながら通り過ぎている。
自分自身との戦いであれば、「うさぎ」を起こしてしかるべきではないか。
そうすれば違う展開になっていたかもしれません。
人間社会に置き換えてみると
中小企業経営者の心を支える「経営コーチ」として、経営者の意思決定に深く関わりながら支援していく立場にある我々は、「経営者=亀」であれば、3つの新たな教訓を得てアドバイスが出来るのではないでしょうか。
(1)
再現性の無い勝利に喜ぶ。
スポットの売上で喜んではいけないということ。
(2)
徒競争での勝負。
自分の強みを生かせない土俵で戦うことは好ましくない。
(3)
寝ている「うさぎ」の脇を通り過ぎての勝利。
市場の中でフェアプレーの精神を忘れてはいけない。
橋 俊行
(たかはし としゆき)
株式会社テイエムエス・ブレインズ代表取締役
慶應義塾大学経済学部卒業後、千葉商科大学大学院経済学研究科修士課程修了、村田簿記学校委嘱講師を経て平成元年税理士登録。行政書士・ビジネスファシリテーター、経営コーチ、藤原KAIZEN研究会メンバー。