経営助言アプローチ

吉永茂の“経営助言アプローチ”
(20016.04.27)

【一般】タックスヘイブンとは


 今回は、今話題になっているタックスヘイブンについてみてみましょう。

 タックスヘイブンとは
 タックスヘイブン(Tax haven)とは、課税が著しく軽減ないし免税されている国や地域のことである。「haven」は英語で避難所の意味。
 タックスヘイブンと認定されている国や地域は、そのほとんどが自国の産業を持たない極めて小さな国々であり、税金をほぼゼロにするという手法で、外国企業や大富豪の資金を集めて自国の経済の活性化を図っている。ケイマン諸島、モナコ公国、ドバイ等が有名である。

 タックスヘイブン対策税制
 タックスヘイブン対策税制は、税金の安い国に子会社を設立して、日本から所得を移し、日本での税負担を軽減させようとすることを防止するために創設された。この対策税制に該当する外国子会社の所得は,日本の親会社の所得と合算されて申告される。
合算対象となる
外国子会社とは
1.税率が20%(トリガー税率)以下の国・地域に本店があり、
2.日本の会社が同族で10%以上の株式を所有している外国子会社で、
3.その外国子会社の資本の50%超が日本資本で占められていること。
(注).上記1〜3に該当するか否かを毎年チェックしなければならない。

 因みに、主要各国の税率は以下のようになっている。
国  名 法人税率
(基本税率)
付加価値
税率
国  名 法人税率
(基本税率)
付加価値
税率
日  本 (中小企業15.0)%
23.9
8.0
韓  国
22.0
10.0
アメリカ 35.0 10%内外
(州税)
台  湾 17.0 5.0
イギリス 27.0 20.0 香  港 16.5
ドイツ 15.0 19.0 シンガポール 17.0 7.0
フランス 33.33 19.6 マレーシア 25.0
イタリア 27.5 20.0 インドネシア 25.0 10.0
カナダ 16.5 13.0 タ  イ 20.0 7.0
インド 30.0
(外国法人40.0)
12.5 フィリピン 30.0 12.0
中国 25.0 17.0 ベトナム 25.0 10.0