Dr.鈴木丈織の連載コラム ベネフィットドクター(R)スキルアップマインド
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経営参謀に欠かせないマインド・スキル・センスの構築

躍進する事務所には、声がある


 伸びる事務所は、さわやかなコミュニケーションが行き交う、風通しのよい組織です。そこには、希望に満ちた明るい雰囲気が満ちています。あなたの事務所は、どうでしょう。明るく和やかに支援し合う雰囲気や、喜楽に目標達成の戦略を話し合える雰囲気がありますか?

 事務所内のコミュニケーションが迅速丁寧で、内容が整理整頓されているほど、お互いの存在価値を認め合う組織となります。相互の信頼関係の成熟度によって、所長と職員との対話やお客様との交流もスムーズにできるものです。職務への指示命令も明確になります。積極的発言の頻度も高まります。事務所一丸となって躍進する基礎がそこにでてくるのです。

 発展する事務所はもちろんのこと、よい人間関係も、一朝一夕に築けるものではありません。しかし、目標に向かって第一歩を踏み出しさえすれば、必ず目標達成ができ、ゴールに到達するものです。最初のきっかけがスムーズであれば、その後もよりよく発展していきます。


よい人間関係づくりのポイント

 よい人間関係のきっかけづくりでポイントになるのは、なんといってもきちんよした「挨拶」ができることです。円滑で頻度ある最良のコミュニケーションは、明るく元気な「挨拶」から始まります。「挨拶と返事」は、人間関係のスタートであり、発展の基本となります。組織の雰囲気の原点といってもよいでしょう。

 お客様との関係づくりはもちろんのこと、まず職場の挨拶を見直してみましょう。


挨拶と返事

 毎日、毎回その都度の惰性の繰り返しで「おはよう・・・」「お疲れ〜」「ありがとう・・・」とつぶやいているだけということはありませんか? 自分ではきちんと声を出して、しっかりとした挨拶や返事をしている! と思っているかもしれません。しかし、それではお客様や事務所内の人に「今日もよろしくお願いします」「もうひと頑張りしましょう」という、やる気やチーム意識は伝わりません。影響力がないどころか、周囲の士気を低下させてしまいます。知らず知らず悪影響を与えてしまっているのです。それではお客様の繁栄も事務所の発展も期待できません。

 相手意識のないところに支え合う心や、認め合う心はありません。思いやりや躍動も感じられません。「挨拶と返事」は、相手にあなたの意志がそのまま伝わることが重要なのです。そのためには、しっかりとその意志を込めた「挨拶」をすることです。挨拶は、耳だけで聞いているのではんく、体全体で聞いているのです。たとえひとりに向けられた挨拶でも、職場全体に影響し、感情を揺さぶるのです。挨拶に込めた意志が、職場の雰囲気となるのです。躍動する心の感動も生み出すのです。だから、一人ひとりの「挨拶と返事」が、心のエネルギーになり職場のパワーになるのです。

 躍進する事務所には、意志ある声が満ち溢れています。