Dr.鈴木丈織の連載コラム ベネフィットドクター(R)スキルアップマインド
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経営参謀に欠かせないマインド・スキル・センスの構築

「お客様企業の推進役とチームワークの育成・強化」への
アドバイス・スキル(1)


1.リッツ・カールトンでは

 就業時間前のリッツ・カールトンでは、毎日15分程度会議が開かれています。議題は、16あるゴールドスタンダード(経営理念やお客様へのサービス使命)の中から一つずつ選択し、全世界にある66店の同ホテルチェーンで同じテーマで話されます。

 パート社員も含めた3万2千人が同じ課題について、その日の担当者が自分のできる具体的行動を考え発表するのです。社員一人一人が経営理念の社内推進役として教育され、自分の仕事の中で実践できることを自律的に考えるシステムになっています。

 そして、その成果が全世界で共有され、さらに新しいアイデアを生み出しているといいます。


2.経営参謀として

 お客様企業は「所長の思い」を結集して組織化されたことでしょう。その「所長の思い」を職場に根付かせ、チームワークを強化することもベネフィットドクターの仕事です。

 本来、それが所長の仕事です。所長としては、リッツ・カールトンのように全社員を推進役にしたいと思っていることでしょう。

 しかし、実践できている企業は多くありません。形だけ真似てもうまくいきません。経営者のビジョンをどのように伝えていけばよいか、その方法をアドバイスし、お客様企業の拡大発展に尽力しましょう。