経営参謀に欠かせないマインド・スキル・センスの構築
「お客様企業のやる気と信頼の職場づくり」への アドバイス・スキル(2) 2.部下と信頼関係を築くための雰囲気づくりのポイント
直属の上司と部下間で、ホウレンソウが効果的に機能していることがよりよい仕事の基本です。最終的に経営者にも、つねに報告は上がってきているから会社全体が把握できていると安心するのは、早計かもしれません。 コミュニケーションは双方向のものです。どの社員にも、何でも質問する姿勢を歓迎しましょう。どんな小さなことでも疑問点を残さないように話しやすい雰囲気をつくっておくことです。そして、適切に対応すると、仕事への関心をより高めることができます。
仕事の失敗は担当者レベルで適切に対応し、処理できることが重要です。失敗した問題の重要度、緊急度によって経営者の携わり方も変わってきます。 ただ、現場では、失敗を隠さず自分勝手に対処せず、チームとして関わることが求められます。失敗したことを怒ってもしかたありません。それよりも、原因を明確にし、再発防止策を与えることによって十分反省させ、次に期待しているという姿勢を見せれば、責任感を高めることができます。 3)個人の哲学は言葉より行動で示すと尊敬の念が養われる 上役がいろいろ講釈してもうるさがられるだけです。実践行動で「さすが」と思われるように模範となる姿を見せることです。そうすれば、自然と尊敬の気持ちをもち、憧れの存在として社員の誰もが上役を目標として目指すようになります。ただの自慢にならないように、教育的意味を持たせることが重要です。 4)断定語の繰り返しに、意欲が確信される 部下の仕事全体は未熟でも、部分的にきっちりできている場合には、一つずつ認めましょう。「それでよし」「ここは完璧だ」と断定されると、また次も頑張って認めてもらいたいという気持ちから意欲を持たせることができます。
成功したときには十分にほめることです。上役に認められたという事実から仕事に自信を持つことにつながります。また、たまたま成功したのではなく、何が成功の原因だったか、というプラス分析の仕方を教えることが、自信に加えて仕事に対する意欲や新しい仕事に挑戦する勇気を与えることになります。 |