Dr.鈴木丈織の連載コラム ベネフィットドクター(R)スキルアップマインド
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経営参謀に欠かせないマインド・スキル・センスの構築
お客様に効果的に伝えるスピーチ・センス(2)


2.話している途中で考えるべきこと

 「聞き手」の本質は話の途中でも発揮されます。したがって、たえず「聞き手」がどのように聞いてくれているかを観察し、その状態に応じて準備している内容をどうアレンジするかを考えながら話す必要があります。退屈そう、眠そうなら関心を取り戻す何らかの手を打たねばなりません。原稿を作成し一言一句読んでいたのでは対処ができません。


3.話し終えたときに考えるべきこと

 話し終えたとき、ヤレヤレと安心する前に「聞き手」の表情を見ましょう。満足感や余韻に浸っているような柔和な感じがあれば、あなたの話は大成功。あなたと目も合わせず、時計を見たり、帰り支度に必死なら、反省すべき点が多くあるでしょう。

 趣味や自己啓発活動での「勉強会」などで話す機会があれば、大いに利用して話の練習をしてみましょう。新入会員を迎えるとき、研究発表をするとき、問題解決会議をするときなど、仲間意識だけで馴れ馴れしく話すのではなく、聞き手分析をし、もっとも分かりやすく相手に伝える話し方を意識して実践してみましょう。それを堅苦しいと思うのはただの思い込みです。実際にやってみれば、けじめのある話になり、場そのものが活性化することを実感できるはずです。なぜなら、よい話し方センスはよい人間関係づくりに影響を与えるからです。