部下の心の「好転の法則」を知る
人は、今いるところから常によりよくなりたいと願う心を持っています。自分の存在を少しでもよりよいと感じられる雰囲気の中に求めたいのです。あなたの部下も所長の影響力が自分にとってプラスになると感じられれば心の満足が得られ、自らの成長エネルギーを十分発揮することができます。部下の心に常に働いている「好転の法則」を知ることは、部下の成長意欲を伸ばすよりよい影響力発揮となります。 1.「新しい付加価値」に気づかせ、激励し、支えとなる 部下には今の自分自身にさらに何か新しい能力や魅力をプラスして、優位性を感じたい。自分だけの価値が認められ、役に立ちたい心があります。 部下のことは『だいたいわかっているつもり』ではなく、幹部に育てるという意識をもって、改めて部下に関心を持ち、長所を指摘し気づかせてあげましょう。「うれしい」という素直な心が、成長のきっかけになります。新しい目標設定を一緒に考え、努力に対する惜しみない激励を送ることによって、あなたの支えを感じさせてあげることです。 2.「思考を整理」し、提示して安心感を与える 人間の思考は、漠然としてバラバラで関連性がなく、一つのしっかりしたものにまとまりにくいところがあります。あれも、これも、どれも決断できない状態で頭を抱え現状から一歩も動けない状態です。このイライラした気持ちを一刻も早くすっきりさせたい。次の具体的行動に移ることができる安心感を得るために、考えを一つの方向に集約し、整理したい心があります。 コミュニケーションをとるときこれを意識して、部下の話を整理し提示してあげましょう。自分の考えに気づき、自分でもまとめていく力につながります。 3.「可能性を拡大」するアドバイスを与えて自身を持たせる これから努力して自分の付加価値を高めるよりも、今自分が持っているものを少し磨くだけで、より簡単によくなりたいと思う心もあるのです。 今あるものの見方の転換や工夫の仕方をアドバイスしてあげましょう。部下に自分にもできそうだと感じさせてあげることです。 |