窮地の企業を救う「会社再生」

会社再生の成功ポイント

 第二会社方式を利用して会社再生を実現するための重視すべきポイントをまとめてみました。

[1]スピード

 中小企業の場合、苦境に立つと瞬く間に倒産へと進行してしまうケースが多々あります。また、取引先の営業不振や、社内のキーマンの流出など、悪い状況で早急に手を打たなければ事業価値が下落する一方となります。
 ところが、社長がなかなか再生への着手を決断できないで、後手に回ってしまうというケースが頻繁に見受けられます。
 早めの行動が、好結果を引き寄せることにつながります。

[2]優先順位

 会社再生において、全ての要望を満たせることはまずありません。金融機関などの債権者にも泣いてもらう以上、当たり前のことでもあります。
 雇用や取引先、社長の見栄やプライド、個人の自宅など資産・・・この中で、何を守り、優先するのかを強く意識して進めていくことが大切です。その内容によって、取るべき行動や手法も変わります。
 優先順位を忘れてしまうと、取るべき道を誤ったり、欲が芽生えて結果的に再生が失敗してしまうケースもあります。

[3]債権者との協調

 金融機関などの債権者は利害関係者であり、またパートナーでもあります。債権者の言いなりでは上手に再生は出来ません。
 一方で、債権者を出し抜くことだけを目的として、この手法が利用されているケースも見受けられます。このようなことでは、無用な対立を招き、その後の再生も上手くはいかないでしょう。
 債権者には、あくまで雇用や取引先を守る、という大儀名分のもとに協力を求める姿勢で接してください。そのために、情報の開示や、債権回収額増大のための協力などの誠意を見せることも重要です。

[4]事業を回せるかたちを作る

 最も重要かつ難しいことは、この手法を使った後に『本当に営業を継続していけるのか』だと思います。
 これまでは借入れに頼って事業を行ってきたところ、会社分割をした後は、「自分たちで稼いだお金だけでやりくりしていくこと」が原則となります。いくら財務内容が劇的に良くなったとはいえ、すぐには融資を受けられないと考えたほうが良いでしょう。
 そもそも、窮地に陥った原因は、社内の体質に問題があることがほとんどです。借入れに対する考え方や、事業計画、資金管理体制などを見直し、強い財務内容を目指していくべきでしょう。
 当然、しっかりと営業利益を出していくことも、大前提となります。

 

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