顧問税理士次第で融資が違ってくるワケ


第5回 優秀な経営者は税理士を経営コンサルタントとして活用している

 「税理士は申告書づくりをしてくれるだけ」と、思っている経営者の方がいますが、これは間違いです。

 優秀な経営者は、ほぼ100パーセント、税理士を「経営コンサルタント」として活用しています。事業計画書、経営計画書、資金計画書などを作成してアドバイスをしてもらいます。

 経営コンサルタントは、外部の専門の会社と契約すればいいんじゃないかと思うかもしれませんが、これは安易な考え方です。

 経営コンサルタントは、決算書を見せてください、などその会社のあらゆる数字を知ろうとします。経営者としては、なるべく外部の人に、会社のなかの情報は知られたくないものです。

 決算書を見せてしまうと、「社長、今期は○○万円の利益が出ているじゃないですか。これだけ実績が上がっているのなら、このうち何パーセントをコンサルティング料としてこちらに還元してもらえませんか」というように交渉の材料を与えてしまうことにもなりかねません。

 また、守秘義務ということについてプロ意識を持たない人もなかにはいます。信用のおけない外部の人に経営情報を開示するというのは、常に危険と隣合わせとになります。

 その点、税理士ならば、心配は無用です。

 コンサルタントというのは無資格な人が多いのですが、税理士は資格をとって活動しています。お客様の情報を守るということに関してはプロ意識をもって対処してくれます。

 また、優秀な税理士ならば、通常の会計業務、申告業務以外の事業計画書、経営計画書、資金計画書などの作成に対しても、しっかりしたメニューと価格表をもって引き受けてくれますので、無駄なインセンティブなどを支払う必要がありません。

 ぜひ、税理士を活用してみてください。