第1回 銀行マンはいい税理士に融資をしたがる
銀行マンが融資をする際に気にかけているのは、融資先の業績が伸びていって欲しいと思う以上に、融資した額が本当に回収できるかということです。なぜなら、銀行マンもサラリーマン。いくら大口の融資をたくさん実行できたとしても、1つでも焦げ付いたりすると、脇が甘い奴だと人事評価で減点されてしまうからです。
もちろん、銀行の審査部には、決算書をもとに、独自にさまざまな数値をはじき出し、一定の基準に満たないものは融資を断るというシステムを持っています。しかし、それで100%、融資の回収が保証できるものではありません。
そこで銀行はどのように考えるかというと、できるだけ多くの第三者の意見を聞いておきたいと願います。銀行としては、紹介者が融資先と銀行の間に誰か1人でも入ってくれると、それがお墨付きとなり、融資の話が比較的スムーズに進められることが多いのです。もちろん誰かが間に入っているからといって、100%回収できるというわけではありませんが、一定の保証になることは確かなようです。
こうした銀行の融資案件には、さまざまな紹介者がいます。
たとえば、お客様からの紹介、銀行マン自身の知り合い、大口預金者の知り合い、弁護士・司法書士・不動産業者からの紹介など、多種多様です。
その中で、銀行マンがもっとも喜ぶ紹介というものがあります
良い紹介、悪い紹介など複雑に案件が入り乱れる中、もっとも喜ぶのは「税理士」からの紹介なのです
- お客さんと太い絆で結ばれている
- もちつもたれつの関係である
- 税理士は、会社の数字を毎月把握している
- 決算書や経営計画書を作成し、適切なアドバイスを行える
などなど。その理由をこれからご紹介していきます。