第5回 税理士との理想的な関係とは
経営者とはじつに孤独な存在です。たとえ、社員がたくさんいても、心の底では何を考えているのか見せられませんから、社内には相談相手がいないのが普通です。
また、経理の社員を信じて社印を渡していたが、それを不正に利用され、大金を持ち逃げされたというような話はどこにでもあります。
このようなときに頼りになるのは誰でしょうか。
よく考えてみれば税理士しかいないはずです。
税理士は会計のプロですから、経理社員の不正には社長より早く気がつく場合が多いのです。
また、融資に強い税理士なら「いま○○銀行が、中小企業への特別融資キャンペーンをやっているとの情報が入ったのですが、利用されてはいかがですか」というような情報を持ってきてくれます。
よい税理士とは、全方位的な視点を持っていて、人脈が広く、そのため集まってくる情報量が多く、質が高い場合がほとんどです。
税理士を価格で判断してはいけません。よい税理士には値段以上の価値があります。
よい税理士は、経営者の最高の相談相手となります。