いい税理士の探し方・頼み方


第6回 税理士を徹底的に活用しよう

 税理士と顧問契約を結ぶ際、何をお願いしたいのかを明確にすることが大切です。

 もしかすると、経営者の方の中には、税理士に何をお願いできるのかわからない場合があるかもしれません。そんなときは、はっきりと税理士に聞いてみてください。よい税理士なら、金額と合わせて詳細に説明してくれることでしょう。

 業種別の専門を持ち、強みとしている税理士事務所も多くあります。たとえば医科歯科や、サービス業、飲食業、社会福祉法人、建設業などを専門とした税理士がいます。

 もし、税理士に自社の業種の専門性を求めるのであれば、こうした方々を顧問税理士にするとよいでしょう。

 そして、会社の現況を知ってもらい、顧問税理士とともに目指すレベルをどこに設定するのか考えていきましょう。

 税理士は「月次の帳簿をつけ、決算をし、税務署へ申告する」だけの画一的な存在ではありません。

 税理士にお願いする業務は

「申告時だけ税金を計算してもらいたい」
「毎月、経理や税務の監査をしてもらいたい」
「経営計画策定までのコンサルティングをしてもらいたい」

など、規模や状況によってさまざまなケースが考えられます。

 会計事務所によっては、経理業務をすべてお任せすることも可能です。

 税理士は、経営者の相談役として、会社の経営をサポートできる存在なのです。

 税理士に求めるものが明確になってくると、経営者の側にも、通常の顧問料以上のメリットが得られます。