会計事務所経営に役立つ情報
(2017年1月)

「勝ち残る会計事務所のマーケティング戦略」を公開!

 2016年12月、Q‐TAX情報交流会が、7日に東京、8日に名古屋、9日には大阪と、3会場で開催された。それぞれ精力的に活動する会員税理士が講師として登壇し、成功事例を公開。今回は7日の東京会場の模様をレポートする。

「マーケティングは自分広報活動」

 東京会場のメイン講演は、Q‐TAX上前津店(山内税務会計事務所/愛知県名古屋市)の山内新人税理士が「勝ち残る会計事務所のマーケティング戦略」と題し、自らのノウハウを公開した。

 山内氏は「マーケティングは自分広報活動」ととらえ、積極的なマーケティング活動を展開している。「大口クライアントは自分をセールスすることで獲得」「スモールビジネスは、数で勝負のSNS集客を使う」という具合に、ターゲット別に戦略を立てている。

 山内氏は経営者の集まりには積極的に出席している。交流会の規模の大小は問わず、自分の広報活動に努めているという。

 「交流会では特に懇親会に気合を入れて臨みました。どれだけコミュニケーションを取るかがカギです。『偉そう』『できそう』な態度を取らず、正直な自分を出していくことを心掛けました」(山内氏)

 交流会では「仕事が欲しい」という素振りを決して見せず、先に相手への貢献を実践するスタンスを示したという。先に貢献すると、自然に集客に結び付くと山内氏は強調していた。

 一方、スモールビジネス層の集客はSNSを活用。山内氏は「SNS集客は数が勝負」と割り切り、媒体を限定せず、使えるSNS媒体を可能な限り利用している。

 「SNSの選択については、『やってみないとわからない』というのが正直な感想です。SNSの広告宣伝費は低コストで手間がかからないものを検証によって探っていくことが必要です」(山内氏)

 成功事例だけでなく、失敗事例もオープンに語る山内氏の講演に、参加者は熱心に耳を傾けていた。

経理代行、クラウド活用の会員事例を事例

 後半は、「経理代行、クラウド活用事例」を公開。Q‐TAX新横浜駅北口店(山本孝之公認会計士事務所/神奈川県横浜市)の山本孝之公認会計士・税理士と、Q‐TAX西葛西駅前店(植田ひでちか税理士事務所/東京都江戸川区)の植田秀史税理士が事例を発表した。身近な会員事例の公開に、参加者は大いに関心を寄せていた。

 Q‐TAX情報交流会は、講演だけではなく、参加者同士のグループワークや懇親会も行われ、会員同士の情報交換やネットワーク拡大の場として活用されている。


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