会計事務所経営に役立つ情報
(2016年6月)

医科・歯科の経営指導は経営計画が大事

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─会計業界での実績が55年とはすごいですね。ここまでやってこられた要因はどこにありますか?
山口氏:
大きな要因は、昭和56年に経営計画を始めたことです。これが原点になっています。
─どのような背景から経営計画をやろうと思ったのですか?
山口氏:
経営計画に出会う前の仕事は、20年間ひたすら帳簿だけをつけていました。しかし、昭和56年にこれから厳しい経営になることを見越し、過去会計でなく、将来を見られる経営計画を考えないといけないと思い、取り組みました。
─経営計画で大事なこととは何ですか?
山口氏:
現在も、約60件のお客様に私が直接経営計画をさせていただいております。経営計画を始めるとき、人前で話ができないと、経営計画のビジネスは成功しないのでは、と気づきました。そのため、話し方教室にも行きました。これが人生の大きな転機でしたね。
経営計画をつくるのも、もちろん大事ですが、それ以上に毎月の計画と実績をチェックするほうが重要です。これを年12回繰り返すのです。
─なるほど。毎月のチェックが大事なのですね。
山口氏:
そうです。「経営計画が長続きしない。翌年に結びつかない」なんて声を聞きますが、それは毎月のチェックがしっかりできていないからだと思います。
─具体的にはどのような流れになるのですか?
山口氏:
お客様が経営計画をきちっとつくって、計画通り進んでいるかどうかを、毎月お邪魔して見せてもらいます。
われわれは毎月10日過ぎに訪問します。医療機関は毎月10日にレセプトを出しますから、そこで収入がつかめます。購入に関しても、購入先にお願いして、毎月1日から月末までで締めていただいて、10日必着で請求書を送っていただきます。
われわれがパソコンを持って行って、これら数字をエクセルで入力して、なおかつ収入のレセプトを見せていただければ、その場で先月の粗利益までは簡単につかめるようになります。そして、計画通りかどうかをそこで報告します。
─その場で入力して、粗利益まで計算するのですね。
山口氏:
そうです。私が20分くらいで先月の収入や購入の数字を拾い、10分くらいで報告できる体制を敷いています。
─それを毎月チェックされるのですね。
山口氏:
はい。前年対比ではなく、計画通りに経営が進んでいるかどうかを毎月チェックして、それを確認することが大事なのです。年間12回繰り返すと、翌年にはこのチェックがないとお客様は不安になり、「経営計画はあって当たり前」と思うようになってくれるでしょう。
それから5年先までの推移を見ます。5年やっていくと借入金はどのような状態で減っていくか、また、歴史のある医療機関ですと、純資産がどのように増えていくかがわかるようになります。
─経営計画で未来を見ていくのですね。
山口氏:
はい。たとえば、平成の初めには1人医師の医療法人がブームでしたが、そのころ40歳前後で頑張ってきた先生が、今では65歳を過ぎています。そうすると、純資産や退職金の問題、相続対策まで必要なことがわかってきます。経営計画の延長線上からいろいろなお役立ちできる仕事が見つかるのです。
─経営計画からいろいろなサービスを提案できるのですね。お客様も喜ぶのでしょうね。
山口氏:
そうなんです。すると、「ここまで毎月資料をつくってくださる」「ここまで経営状態や数字を把握してくださる」と喜んでくれます。それがひとつのウリになって、お客様が周りの友人などを紹介してくれるようになるのです。

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