会計事務所経営に役立つ情報
(2014年6月)

「第2回税理士会議」開催レポート

「記帳代行やるか!? やらないか!!」
高収益化型の会計事務所の作り方大公開


 前回、大好評のうちに開催された「税理士会議」。一方通行の講義形式ではなく、講師と参加者双方のコミュニケーションから生まれる新しい交流の場として企画された本イベントの第2回目が開催されました。

 今回のテーマは「記帳代行」。高収益型の会計事務所を構築するための秘密とポイントについて、活発なトークセッションが繰り広げられました。


年間顧問料70万円の秘密にせまる

 5月14日(水)に開催された「第2回税理士会議」。今回は「記帳代行やるか!? やらないか!?」をテーマに行われました。

 まず登場したのは、前回にひき続いてメインスピーカーを務めた元村康人氏(青色申告会計 所長税理士)。「クラウド会計で新設法人年間顧問料70万円の秘密公開」と題した講演では、開業からわずか10ヵ月で職員7名の事務所へと成長させた秘密の一端が語られました。

 新規のお客様との間で成約する際、15,000円〜20,000円が限界とされている現在、記帳代行を取り入れることで、最低でも30,000円以上の顧問契約を結ぶテクニックが明らかになりました。

 そのポイントのひとつが「部分記帳代行」。クラウド会計の登場によりお客様とともに入力できる環境が整いました。

 従来の顧問料15,000円に記帳代行料を15,000円、20,000円と上乗せすることで、30,000円以上の月額収入を得る、そのためには最新のツールを事務所経営に取り入れることが必要と語ります。

 その一方で、記帳代行は手間がかかり事務所の業務効率を悪化させる懸念もありました。

 しかし、最新ツール「社長の経費精算(仮称)」を駆使すればその心配も無用。顧問先の月次監査を30分で終わらせる方法も語られました。

 記帳代行で事務所の高収益化を実現する、その具体的な考え方と手法に、参加者の皆さんも大きな刺激を受けたと語っていました。


記帳代行をフロント商品に伸びている事務所の記帳代行

 今回、ゲストスピーカーとしてお迎えしたのはQ-TAX飯田橋東口店、梅川貢一郎公認会計士・税理士事務所の梅川貢一郎氏(所長公認会計士・税理士)。

 梅川氏にご講演いただいたテーマは「3ヵ月で新規79件獲得、売上1,300万円増のマーケティング戦略」。昨年、弊社主催で行われた「新規顧客獲得キャンペーン」で見事1位に輝いたその考え方と手法についてお話いただきました。

 梅川氏のマーケティング戦略においても記帳代行は大きな要素となっています。

●薄利多売で顧客を集める
●記帳代行をフロント商品にする
●バックエンドは税務顧問と経理代行

 「お客様を増やしている事務所では記帳代行を取り入れている」という昨今の事務所経営のトレンドが実証された形となりました。

 アックスコンサルティング代表取締役、広瀬元義からは勝ち組会計事務所の盛業戦略とはどのようなものか、そのポイントが語られました。

●新設法人+記帳代行
●中小、小規模事業者にターゲットをしぼる
●来所型事務所の構築
●自計化、巡回訪問、会計事務所専用機からの脱却

 旧来型のビジネスモデルからの転換を図ることで高収益型の会計事務所を作り上げる、その考え方と具体的な手法について明かされました。

 終了後は皆さんで交流会を開催。これからの事務所経営についてお酒を酌み交わしながら語り合いました。

 今後も税理士会議は続きます。ぜひご参加ください!