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通達番号の意味
(2013/12/25)

 電車には、例えば、「クハ205−3107」などの表示があり(仙石線)、この表示の意味を知るのは鉄道ファンにとっては楽しいものであろう。

 国税庁長官通達にも、「課個3−7外3課共同」などの番号が示されている。この番号にはどのような意味があるのであろうか。

 まず、「課」というのは、国税庁課税部という意味であり、「個」というのは個人課税課が発遣する通達という意味である。

 「3−7」とは、国税庁課税部個人課税課の3番目の係がその年になってから発遣した7番目の通達という意味である。

 通常、多くの課では総務係を「1」とし、各係にはそれぞれ番号が付されている。例えば、ある時期における国税庁課税部個人課税課の各係には、1が総務係、2が企画係、3が審理係というような番号が付されているとすると、「3−7」とは、審理係が発遣したものということが分かる。

 なお、これらの番号の後に「外3課共同」というような表現があるが、これは共同通達という意味で、稟議決裁をした課が個人課税課のほかに3課あるという意味である。

 通達の起案は個人課税課であるものの、そのほかの三つの課(室)の課(室)長もその内容を了解したという意味がある。

(出所:酒井克彦・税のしるべ2978号4頁)